messagère
メッセンジャー
子どもの頃、なにもわからないまま旅先で両親に小さな美術館へ連れていかれ、多くの絵画を見てきた私。
いつしか、自分の家にも気に入った小さな絵を飾るようになり、多くの画家さんたちと交流するようになりました。
フランスで出逢った数々のアート作品。その中で心の琴線に触れた絵画やアート作品を日本の皆様にお届けします。
小さなポスターから原画まで、アーティストたちの想いが詰まった作品は、いつの時代にも心を揺さぶられる「何か」が存在します。
毎年訪れる南仏プロヴァンス。
この辺りは、蜂蜜色をした石造りの家が並び、ふと街の外に目をやると、オリーブやブドウだけでなく、多くの果物の木が植えられている地域です。
年間300日は晴れというカラッとした気候から、人々は陽気で、友人たちはいつも陽の光を浴びてブロンズ色をしています。
この地域で最も有名な景色の一つとして挙げられるのはラベンダー畑。以前はアルプ=ド=オート=プロヴァンス県にあるValensoleまで足を運ばないと、広大なラベンダー畑を見られなかったのですが、最近ではゴルドやルシヨンなど多くの美しい村があるヴォクリューズ県でも、多くのラベンダー畑を見かけるようになりました。
その代表はもちろん、セナンク修道院。南仏好きな方なら、一度は写真などでご覧になったことがあると思います。
毎年訪れる南仏プロヴァンス。
この辺りは、蜂蜜色をした石造りの家が並び、ふと街の外に目をやると、オリーブやブドウだけでなく、多くの果物の木が植えられている地域です。
年間300日は晴れというカラッとした気候から、人々は陽気で、友人たちはいつも陽の光を浴びてブロンズ色をしています。
この地域で最も有名な景色の一つとして挙げられるのはラベンダー畑。
以前はアルプ=ド=オート=プロヴァンス県にあるValensoleまで足を運ばないと、広大なラベンダー畑を見られなかったのですが、最近ではゴルドやルシヨンなど多くの美しい村があるヴォクリューズ県でも、多くのラベンダー畑を見かけるようになりました。
その代表はもちろん、セナンク修道院。
南仏好きな方なら、一度は写真などでご覧になったことがあると思います。
そんな中、いつものように美しい村を散策中、ふと足が止まったアトリエ。壁にかけられている不思議な女の子の絵が私を誘います。
「Bonjour.」受付のカウンター越しに声をかけてくれた女性。
まるで少女のような可愛らしい彼女が、この絵を描くアンヌ・ヴィルランジュだったのです。
初めて見る彼女の世界は、色彩に溢れ、優しい目をした動物たちの表情が見ているものになんとも言えない癒しを与えてくれます。
風景の絵も素晴らしかったのですが、私と友人が目を留めたのは、言葉には表現できない不思議な表情をした女性の絵でした。
アトリエ内に飾られているのはどれも原画で、不思議な厚みがあり、独特の風合いを醸し出しています。音符が描かれた楽譜のような紙があったり、アルファべが書かれた紙があったり……。
「これはいったいどうなってるのだろう?」と質問してみると、「私の絵には様々な紙が使われているのよ」と教えてくれました。
よくよく話を聞いてみると、ミックスドメディアの技法(主にコラージュ)を使った混合技法で、彼女が追及しているのは色彩。
実は私もインテリアの世界で仕事をしてきたので、色彩には非常にこだわりがあり、一気に打ち解けてしまいました。
そんな中、いつものように美しい村を散策中、ふと足が止まったアトリエ。壁にかけられている不思議な女の子の絵が私を誘います。
「Bonjour.」受付のカウンター越しに声をかけてくれた女性。まるで少女のような可愛らしい彼女が、この絵を描くアンヌ・ヴィルランジュだったのです。
初めて見る彼女の世界は、色彩に溢れ、優しい目をした動物たちの表情が見ているものになんとも言えない癒しを与えてくれます。
風景の絵も素晴らしかったのですが、私と友人が目を留めたのは、言葉には表現できない不思議な表情をした女性の絵でした。
アトリエ内に飾られているのはどれも原画で、不思議な厚みがあり、独特の風合いを醸し出しています。
音符が描かれた楽譜のような紙があったり、アルファべが書かれた紙があったり……。
「これはいったいどうなってるのだろう?」と質問してみると、「私の絵には様々な紙が使われているのよ」と教えてくれました。
よくよく話を聞いてみると、ミックスドメディアの技法(主にコラージュ)を使った混合技法で、彼女が追及しているのは色彩。
実は私もインテリアの世界で仕事をしてきたので、色彩には非常にこだわりがあり、一気に打ち解けてしまいました。
数枚の絵を購入することになり、私と友人がいつまでも興奮を隠せないでいると、「よかったら、うちのアトリエに来ない?」と素敵な誘いを受けました。聞けば、1年のうち半年がプロヴァンス、残りの半分はアルプの麓で絵を描いて暮らしているのだそう。「本当に美しい景色だから、ぜひ見に来て!」と言われ、夏の初めに彼女のアトリエを訪ねることになりました。
「わぁー!素敵な場所ですね!」山のアトリエで再会した私たち。
小さなアトリエの大きなテーブルの上には、所狭しと多くの紙が置かれています。
数枚の絵を購入することになり、私と友人がいつまでも興奮を隠せないでいると、「よかったら、うちのアトリエに来ない?」と素敵な誘いを受けました。
聞けば、1年のうち半年がプロヴァンス、残りの半分はアルプの麓で絵を描いて暮らしているのだそう。「本当に美しい景色だから、ぜひ見に来て!」と言われ、夏の初めに彼女のアトリエを訪ねることになりました。
「わぁー!素敵な場所ですね!」山のアトリエで再会した私たち。
小さなアトリエの大きなテーブルの上には、所狭しと多くの紙が置かれています。
「私は作品を描く前に、こうやってたくさんの絵を描くの。」
見てみると、机の上に置かれた紙には、彼女がインスピレーションを受けて描いた多くの絵がすでに描かれていました。
「この紙の断片を組み合わせることで、自分の中のイマジネーションが膨らみ、全く予期していなかった作品が生み出されるの。」
そう言いながら、いくつもの紙を手でちぎりはじめました。
猫だったり、小鳥だったり、少女の顔だったり……。
彼女の手からは、様々な童話の主人公がうみだされていきます。
やがて、彼女の中に一つの物語が生まれ、テーブルの上に無造作に置かれていた紙から、一つの作品として私たちの前に姿を現します。その光景はまさに神秘的。そして、この自然の中だからこそ生まれるのだと改めて感じました。
アトリエに入ってきた多くのお客さんたちは、口々に同じことを彼女に伝えます。
「私の心の琴線に触れたわ」と。
それはまさしく、私が思ったことと同じ。
理由はわかりませんが、なぜか心に触れるのです。
絵の中に一緒に閉じ込められた宇宙、優しさ、ポエム、平和などのメッセージ。人は知らず知らずのうちに、そのメッセージを心で受け取るのかもしれません。
アンヌは言います。
「この絵はあなたが来てくれるのを待っていた」と。
そんな絵に、いつかあなたも出逢えますように……。
「私は作品を描く前に、こうやってたくさんの絵を描くの。」見てみると、机の上に置かれた紙には、彼女がインスピレーションを受けて描いた多くの絵がすでに描かれていました。
「この紙の断片を組み合わせることで、自分の中のイマジネーションが膨らみ、全く予期していなかった作品が生み出されるの。」そう言いながら、いくつもの紙を手でちぎりはじめました。猫だったり、小鳥だったり、少女の顔だったり……。彼女の手からは、様々な童話の主人公がうみだされていきます。
やがて、彼女の中に一つの物語が生まれ、テーブルの上に無造作に置かれていた紙から、一つの作品として私たちの前に姿を現します。その光景はまさに神秘的。そして、この自然の中だからこそ生まれるのだと改めて感じました。
アトリエに入ってきた多くのお客さんたちは、口々に同じことを彼女に伝えます。
「私の心の琴線に触れたわ」と。
それはまさしく、私が思ったことと同じ。理由はわかりませんが、なぜか心に触れるのです。
絵の中に一緒に閉じ込められた宇宙、優しさ、ポエム、平和などのメッセージ。人は知らず知らずのうちに、そのメッセージを心で受け取るのかもしれません。
アンヌは言います。
「この絵はあなたが来てくれるのを待っていた」と。
そんな絵に、いつかあなたも出逢えますように……。
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