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ヴァレリー・カサド 

Valérie Casado ヴァレリー・カサド

「土は謳う」。
指先から解き離れた瞬間、メロディーを奏でるように揺らぐ曲線。
小さな少女が、粘土をこねていた頃の懐かしい記憶。
プロヴァンスの地で、大地に触れ、オリーブを摘み、ブドウを収穫してきた今だからこそ伝えられる大地の詩(うた)。
そんな器を使い、友人たちと過ごす贅沢な時間。
ヴァレリー・カサドの創り出す独特のフォルムを一緒に楽しんでみませんか?

DES CRÉATIONS ARTISTIQUES
QUI RESTENT DANS MON CŒUR

アンティークレースが紡ぐ女性陶芸作家の物語

心に留まる器

  何かの雑誌をパラパラとめくっていた時、ふと目が留まった美しい器。あまりにも繊細な形でありながら、独特な存在感。世の中にはいくらでも食器があり、私自身も多くの器を持っていますが、心に留まる不思議な器があるものだと感じました。
その頃はこの器を作る作者の名前すら知らなかったのです。

  時を経て、その器を実際に見かけるようになった頃、お客様たちとプロヴァンスに行く機会がありました。お客様が泊まられたあるシャンブル・ドットで、彼女の器たちが使われていたのです。シャビ―な黒のカップボードに、所狭しと並べられた柔らかな白い器たちの存在感!

シャンブル・ドットのオーナーに尋ねてみると、「私の友人なの」と話をしてくれました。
器の創り手との出逢いはもう少し先のこと。

指先が語る

ある年のMaison & Objet。
Maison & Objetとは、パリで開かれるヨーロッパで最大級のインテリアのExposition。各ブースを何気なく見ている時、あるブースに置かれた器を見た瞬間、一目でそれとわかりました。

「あぁ、やっと見つけた!」
こうして、ヴァレリー・カサドと初めての対面が叶ったのです。それから、彼女との交流が始まり、プロヴァンスのアトリエを訪れるようになりました。

彼女のアトリエは、倉庫の一角。
恐る恐るその中に足を踏み入れると、天井からは多くのアンティークレースがぶら下がり、奥の棚には今にも落ちてきそうなほど、所狭しと器が並べられています。
アトリエの真ん中には大きなテーブルがあり、器を作るための粘土が広がっていました。ちょうど作業をしていたところのようです。

「ちょっと、待っててね。」
彼女はそう言うと、器の一番端の部分に指先を滑らせます。
それはあたかも、土と指先が語り合っているかのように、流れるように動いていくのです。
その様子は声をかけることが憚れるような一種の儀式のようで、ただただ静かに手が語っていきます。

指先が語る

ある年のMaison & Objet。
Maison & Objetとは、パリで開かれるヨーロッパで最大級のインテリアのExposition。各ブースを何気なく見ている時、あるブースに置かれた器を見た瞬間、一目でそれとわかりました。

「あぁ、やっと見つけた!」
こうして、ヴァレリー・カサドと初めての対面が叶ったのです。それから、彼女との交流が始まり、プロヴァンスのアトリエを訪れるようになりました。

彼女のアトリエは、倉庫の一角。
恐る恐るその中に足を踏み入れると、天井からは多くのアンティークレースがぶら下がり、奥の棚には今にも落ちてきそうなほど、所狭しと器が並べられています。
アトリエの真ん中には大きなテーブルがあり、器を作るための粘土が広がっていました。ちょうど作業をしていたところのようです。

「ちょっと、待っててね。」彼女はそう言うと、器の一番端の部分に指先を滑らせます。
それはあたかも、土と指先が語り合っているかのように、流れるように動いていくのです。
その様子は声をかけることが憚れるような一種の儀式のようで、ただただ静かに手が語っていきます。

彼女の生き方そのもの

いつも笑顔が絶えないヴァレリーはこう言います。
「私の手は、常に土に触れながら暮らしているのよ」と。

イチゴやリンゴ、オリーブにブドウなど、普段の暮らしの中でも農作業を行い、常に土と対話しながら器づくりに生かしているのです。そのため、卵型の器は、なんと川で拾ってきたちょうどいい大きさの石を元に器を作っているのです。

また、庭に咲くハーブは粘土に押し当て、器の飾りとなります。
赤土の粘土やグレーの粘土に白い釉薬をかけると、器が生き生きと輝き始めるのです。

彼女の生き方そのもの

いつも笑顔が絶えないヴァレリーはこう言います。
「私の手は、常に土に触れながら暮らしているのよ」と。

イチゴやリンゴ、オリーブにブドウなど、普段の暮らしの中でも農作業を行い、常に土と対話しながら器づくりに生かしているのです。
そのため、卵型の器は、なんと川で拾ってきたちょうどいい大きさの石を元に器を作っているのです。

また、庭に咲くハーブは粘土に押し当て、器の飾りとなります。赤土の粘土やグレーの粘土に白い釉薬をかけると、器が生き生きと輝き始めるのです。

彼女が選ぶモチーフは、アンティークのレースやジュエリー、古いボタンや切手など昔から使われてきたものばかり。それらのアイテムが彼女にインスピレーションを沸かせるのです。

一番驚いたのは、ここまで繊細な器だというのに、ヴァレリー自身がオーブンに入れてカップケーキを作っていること。

「1000℃で2回焼いているから、大丈夫よ」と笑いますが、こうやって日常的に暮らしの中で使ってほしいとのことです。こうやって、様々な器を眺めていると不思議と料理が作りたくなります。

さぁ!彼女の器を使って何を作りましょうか?

彼女が選ぶモチーフは、アンティークのレースやジュエリー、古いボタンや切手など昔から使われてきたものばかり。それらのアイテムが彼女にインスピレーションを沸かせるのです。

一番驚いたのは、ここまで繊細な器だというのに、ヴァレリー自身がオーブンに入れてカップケーキを作っていること。
「1000℃で2回焼いているから、大丈夫よ」と笑いますが、こうやって日常的に暮らしの中で使ってほしいとのことです。

こうやって、様々な器を眺めていると不思議と料理が作りたくなります。
さぁ!彼女の器を使って何を作りましょうか?

フランスより
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